塩辛とサクラルチャクラ

 国会議事堂や皇居を眺めることができるスタジオでトレーニングをして帰ると、時計の針はすでに0時を回っていた。昨日購入したスルメイカで、イカとバジルのパスタをつくりながら、余った胴体で塩辛をつける。パスタで炭水化物を補い、疲れた体によく効くタウリンたっぷり栄養満点の一皿。私のパーティはこれからです。子ノ刻を回った夜中に塩辛をつけているベリーダンサーは、私しかいないだろうと言う妙な自尊心と、加えて金曜の夜がアクセルを踏む多幸感に包まれながら、横で沸騰するお湯に踊るパスタの様子を眺めつつ作業を進めた。

 塩辛はよく祖母が作っていた。祖母に手とり足とり習ったわけではないが、横で食べたり見ていたので、手順はうる覚え。スルメイカを捌きながら、なんでも醤油色のしょっぱい江戸前の味に仕上げる江戸っ子の祖母が話す言葉がささやく。耳に残るアクセントが江戸弁なので、「さしすせそ」が聞き取れない症候群「しおから」も「しゃから・しよから」とインプットされてしまっている私の脳は、’’しおから’’といい’’辛い’’。 祖母は、なんでも’’ショッペェー’’塩加減にするのだが、私は、塩が効きすぎてないのが好み。塩加減を調整できる自家製の塩辛は、良い。ワタモノが嫌いな人は想像するだけでグロッキーになるだろう。世界中の銘酒を飲み干し、更には料理酒まで手を伸ばす始末の悪いアルコール中毒を、晩年やっていた祖父のおかげで、幸にも不幸にも、私はこの手の類の珍味を覚えてしまったのだ。お抱え運転手や御用聞きがいた生活から一変し、べらぼうに哀れな姿ではあったが、孫には厳しくも祖父が歩んできた人生のスケールの大きさから垣間見る寛容さや博学多識な面が、こども心に湧き上がる哀憐の情を同時に感じさせ、悲惨ではあったが嫌いではなかった。 祖父のように粋なべらんめぇ調で話す人も東京にはほぼいなくなりました。私の耳は確かです。
 
さて、本題の塩辛に戻り、スルメイカの胴を捌いて、塩を入れてお酒を入れて、中綿は塩を振り一晩寝かせる。ちなみに私は皮を引かない。翌日、いよいよ和えて仕込もうと寝かせたワタをさく。今回は、黄金に輝くイカわたではなく、ありきたりな茶色だった。いくつになっても天使を従える無垢な心が飛びつくような見目麗しい色味ではなかったが、味が良ければ良しとする。しばらく時間をおいて蓋を開けると、なんと塩辛は力強いオレンジ色に輝いていた。まさに、サクラルチャクラ*が活性化するような、そこら辺の赤色よりもはるかに熱量がある色味だったのだ。



*サクラルチャクラ第二チャクラ。
お臍の下、おそよ指4本分下にあたり。所謂、丹田。美、セクシャリティ、創造性、温かさ、、別名、モテモテチャクラといったところでしょう。行動力、自信、活力、忍耐、自立、、、、なども対応する色はオレンジ繰り返してしまう思い込みや依存を解消するのに1番のオレンジ。オレンジの光のエネルギーは、出産後の母親が母乳生成が活性化。女性には嬉しいエネルギーがたくさんあります。ちなみにオレンジが持つエネルギーは、色が見えてしまう人は誰しもが知っている、トラウマ解消、万能オーラ調整のカラー。オレンジの光線は、副作用なし。一時は、オレンジを毎日食べたいと言う欲求に駆られた時期もあった。オレンジは幸福度抜群。セクラルは仙骨(sacrum, sacral bone)ちっちゃいハート型が揺れ動くベリーダンスはここを開くのに、最適。クラスでは、開き方、伝授しています。ちなみに、チャクラは下の方から開けないと危ないので気をつけましょう♪